声優になるために学歴は必要ですか？

学歴がなくても声優になることはできますが、将来を考えると学歴はあった方が良いのではないかと考えている方も多いと思います。最低限必要な学歴として高校卒業はしておいた方が良い、自身の将来設計の上で必要だと考えるなら大学に進学すると良いでしょう。

学歴がなくても声優になれる

声優に必要なのは演技力と台本を読み取る読解力なので、学歴がなくても声優になれます。実際に大学に進学せずにプロの声優になった人も多いです。

しかし、学歴はあった方が声優としての活動に有利になることも事実です。基礎学力が高いと脳の働きが良くなり、記憶力、人間性、コミュニケーション能力も高まると言われていて、声優の仕事をスムーズに行えるようになります。

また、たとえば「東大卒の声優」という肩書きがあれば、頭が良くて演技もできる声優のイメージができて、それだけでブランディングになるでしょう。

声優は若い方が事務所オーディションやデビューするときに有利と言われているので、「早く演技を学んで実力を付けたい」という方もいると思います。ただ、学歴や基礎学力も演技力と同じくらい大切なので、自分の将来をしっかり考えて進路を選ぶと良いでしょう。

声優を目指している方でも、高校は卒業しておくことをおすすめします。高校を卒業しておかないと、声優オーディションで基礎学力が低すぎると判断されて不利になる可能性があります。

また、声優としての実力が認められて声優事務所に所属したとしても、すぐに声優の仕事をもらえるわけではありません。高校卒業していればアルバイトで生活することや、派遣社員などの仕事で採用されやすくなり、生活が安定します。

最終学歴が中学校卒業だと、上記のような仕事の面接でも落ちる可能性が高くなり、生活が不安定になりやすいです。

高校に通いつつ演技を学びたいのであれば、高校の演劇部に入る、もしくは高校に通いながら声優養成所に通うと良いでしょう。

声優になりたいなら、必ずしも大学に進学する必要はありません。大学の在学期間は4年間と長いので、大学に通うよりも声優養成所に通って4年間を演技の練習に使う方が同年代よりも声優としての技術は身に付けられます。

声優を目指していて大学に通うなら、声優養成所に通う、大学の声優サークルに所属するなど、在学中に声優としての能力を高める意識を持っておかないと、プロの声優になるのは難しいでしょう。

また、大学在学中に声優としての目標や目標達成までの期間を設定すると良いでしょう。たとえば、「大学在学中に声優養成所で一定の成績を残す」「大学在学中に声優オーディションに合格しなかったら諦めて就職する」などの目標を設定しておきましょう。

大学に進学していないプロの声優さんを紹介します。高校卒業後に専門学校や養成所に通っている方もいますが、大学には進学していません。

上記のように、プロの声優で大学に進学せずに有名声優として活躍していることがわかります。また、田村ゆかりさんは、高校卒業後に就職して仕事をしながら養成所「日本ナレーション演技研究所（日ナレ）」で演技を学び、プロの声優になっています。

もちろん、有名な大学や偏差値が高い大学に進学して成功しているプロの声優さんもいますが、学歴がなくてもプロの声優になれることがわかります。

声優になるために必要な能力は「演技力」「表現力」「読解力」などで、高校や大学で学ぶのは難しいです。声優としての能力や勉強をするなら、声優の専門学校や声優養成所で学ぶのが良いです。

上記の能力は、声優に求められる能力の一部です。また、さらに細かく見ていくと「表現力」と言っても「喜怒哀楽などの感情を表現する能力」「他人にわかりやすく伝える能力」など様々です。そのため、専門学校や養成所のプロの講師から学ばなければ、しっかりと身につけるのは難しいです。

声優として専門知識を学ぶには専門学校と声優養成所があります。高校や大学を卒業後は、演技経験がないなら専門学校に進学して、演技経験があるなら声優養成所に通うと良いでしょう。

声優の専門学校や声優養成所に入るために、学歴は関係ありません。ただし、声優養成所に入る際は入所オーディション（審査）があるため、演技の経験がある方には声優養成所がおすすめです。

声優の専門学校や養成所の選び方や、声優になるまでの道のりについては「声優になるには専門学校や養成所に通おう。声優になるまでの流れを解説」のページで詳しく解説しています。

小春ゆう

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