キャラクター性別(人数) | 男性(1人) |
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文字数(朗読時間) | 799文字(2分55秒) |
ストーリー・登場人物
ハロウィンの夜に、ドラキュラの仮装をした彼氏が彼女の家にサプライズ訪問する話です。
台本
やあ、こんばんは。
お菓子くれないから、いたずらしに来たよ。
俺のドラキュラ姿、どうかな?
似合ってる? じゃ、やった甲斐があったかな。
ふふ、サプライズってあんまりやらないけど、驚いてくれると嬉しいもんだね。
この姿で電車乗るの恥ずかしかったから、うちから30分くらい歩いて来たんだ。
あ~寒かった。
家、入っていい? それじゃ、おじゃまします。
え? なんで仮装したのかって?
だってキミ、今日はハロウィンなのに仕事だったし。
ハロウィンを楽しめなかった彼女に、彼氏からの些細なプレゼント。
それに、最近は休みが合わなくて、なかなか会えなかったから。
寂しがってるかな…って思ってさ。
べ、別に俺は寂しくなんかないし!
家で漫画読んだり、ゲームしたりで忙しいんだぞ。
……。まぁ、それよりもキミに会いたかったのは事実だけど。
あ、コーヒー淹れてくれたの。ありがと。
うん、このコーヒー美味しい。
あれ、このクッキー、高級なやつじゃん。
ん~、コーヒーにはやっぱり甘いお菓子だよね。
いたずらしに来たのに、お菓子まで貰っちゃってなんか悪いね。
キミ、仕事忙しくて疲れてるみたいだし、なんか家事でも手伝おうか。
家事は終わってる…。
ん~、じゃあ肩でも揉んであげるよ。
わ、すごい肩凝ってるじゃん。
デスクワークだとそうなっちゃうよね。
あ、ここが気持ちいいの?
ふふ、ドラキュラに肩揉んでもらえる機会なんて、なかなか無いよ。
喜んでもらえたようでなにより。
はい。肩の揉みすぎは良くないから、これでおしまい。
じゃあ、次は…。
後ろからぎゅーってするタイム。
ん~。やっぱりキミは抱き心地最高だなぁ。
後ろから肩揉んでると、抱きしめたくなる衝動は抑えられないよね。
……。
はむ。
肩揉みは終わったから、今度は肩から血をいただきます。
はむはむ。
ふふ…。ぞくぞくしてる。
お菓子もらったのに、いたずらしちゃった。
やっぱり俺、寂しかったのかも。
もう少し…。このまま抱きしめてたいな。
クレジット
台本ライター:小春ゆう(@koharu_uy)